令和6年8月30日、みやぎ園芸振興大会が開催され、弊社では大賞を受賞することができました。
これもひとえにご支援くださる皆様、そして消費者の皆様のおかげ様でございます。深く感謝申し上げます。
顧みれば、「震災復興を食の基本となる農業から」と2012年に株式会社みちさきを開設し、「周年栽培」「年間を通して同品質、同出荷量、同価格で提供する」と意気込んでおりました。しかし、なかなか思うように栽培することができずに、失敗と成功を繰り返す日々が続き、開設当初に思い描いていたような生産から出荷までを安定させることができるようになるまでに随分時間を要しました。
ようやく軌道に乗り始めた矢先、猛暑に象徴される異常気象、国際情勢に伴う世界的な肥料不足、農業資材、燃料の高騰と次々と課題が押し寄せ、解決が急務であります。
特に夏季の栽培環境の悪化は著しく、比較的他県より涼しいと言われている東北地方の太平洋側に位置する仙台でも連日30度を超える高温状態が続き、露地栽培では生産に困難を極める状態です。栽培環境を制御できる施設園芸が日本の食材の供給において大きな使命を担っていると責任を重く感じております。
このように農業にとって厳しい状況の中、農業を持続可能なものにしていくために、人材の育成こそが鍵となると強く考えております。弊社では社内教育も兼ねて2018年よりGLOBALG.A.P認証を取得し続け、また同様の時期よりトヨタ自動車東日本様ご指導の下、相互研鑽活動にも継続して参加いたしております。実を結びつつあるのでしょうか、お客様からの信頼もいただけるようになり、新品目の栽培や栽培コンサルタントのご依頼もいただくようになってまいりました。また、外国人材の雇用も2023年よりスタートし、世界中の農業人材を育成していくことも重大な責務ととらえております。
日本の施設園芸技術向上の為、世界の食料を支える為、
「次世代へとつなぐ農業のみちさきを示す」弊社の経営理念に基づき、引き続き社員ともども一丸となり精進いたして参ります。
今後共ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
2024年9月1日
代表取締役 菊地守