ご挨拶(2019年)

 

農業生産法人「みちさき」は、今年設立から7年を迎えます。
当初から今日に至るまで、被災地域の「雇用の創出」、世界的に不足している「農業技術者の育成」、そして「農業の工業化」と多くの方のお力添えを頂きながらチャレンジを進めてまいりました。
そのチャレンジは経営が軌道に乗ったことが第一ステージの節目となり、現在第二ステージへと進んでおります。
これまでの第一ステージが自社内に焦点を置いたものであったのに対し、第二ステージでは自社内だけにとどまらず、お客様や次世代の農業者に向けた新しい価値を創造してまいる所存です。
昨年は、農業の事実上の国際基準となっている「GLOBAL G.A.P」認証を2月25日に取得いたしました。
この第三者認証を取得することで、「食の安全」「環境保全」「労働安全」に配慮した農場であることが認められます。安心して食べていただける農作物を提供し続ける事、私たちが考える価値の一つであります。現在取り組んでいるチャレンジは、新たな生産者、次世代の農業者へ向けたチャレンジでもあります。
それは独自のプラントの開発です。
太陽光利用型野菜生産工場は、通常の土耕栽培と比較すると、単位面積当たりの収穫量が高く、オランダ農業の成功例からも、同様に面積の狭い日本に必要とされる栽培技術です。
しかしながらその普及は、莫大なイニシャルコストに阻まれています。
低コスト化に走れば実績の無いプラントを導入せざるを得ずに、現実に栽培可能かという不安要素があり、いずれにしても簡単に導入できるものではありません。
弊社の経験を落とし込んだ確実な栽培能力、かつ適正なイニシャルコストのプラントが実用化できれば、農業を次世代へとつなぐソリューションとなりえます。
これも新たな価値と考えます。更には、安定した出荷量、安定した品質、安定した価格を至極当然に維持できるよう、農業の工業化へ向けて引き続き努力してまいります。

「新しい価値を創造し、次世代へとつなぐ農業のみちさきを示す」

この弊社の企業理念のもと、これからも挑戦を続け、農業の持つ課題を一つ一つ解決し、地域の皆様と共存共栄を図りながら成長を続けてまいります。
今後とも、皆様からのご指導ご鞭撻を頂けますようお願い申し上げます。

 

>2018年ご挨拶